会津広域観光推進議員連盟の平成28年度研修会が、13日、会津17市町村から26名の議員が下郷町湯野上温泉民宿沼袋に集結し開催されました。
講師は、会津鉄道の大石直社長。
テーマは、会津への「東武新型特急乗入れと今後の戦略」
会津の先人が築いてきた歴史が大いに関係していることが良くわかりました。
また、2020年までに壮大なプロジェクトが動き始めていることに。
東京・浅草への交通手段が劇的に変化する可能性が!!
■ 新型特急田島駅乗入れ
愛称:東武500系「リバティ会津」
コンセプトは
①様々な運行形態で多線区運用が可能な「Variety」
②東武関連路線を縦横無尽に運行できる自由度の高さから「Revaty(リバティ)」
環境整備は もちろん車内Wifi環境の整備で乗車中に調べ物ができます。また、駅ホームもWifi環境整備することで、到着駅でも利用可能。
■ 終着駅効果を見計らっての田島駅周辺での取り組み
着地型観光の育成に取り掛かっています。
駅から郡役所→酒蔵試飲→祇園会館→カフェで一服→駅
(観光コンシェルジュが育成されたりガイドプランが充実)
カフェを手がける方々が増えそうです。また、二次交通ビジネス、自治体をまたいで下郷の大内宿や会津若松乗り捨てレンタカーや、鉄道と周遊バスのパックプランが充実。
今までのインバウンドが数多く下車してしまう新藤原から田島まで延長。さらに会津へ北部喜多方までの周遊ルートの拡充。
撮り鉄がビュースポットに待機、界隈の食堂に立ち寄り増。
■ 東武鉄道と白虎隊の関係
東武鉄道の創始者である根津嘉一郎が、大正時代に会津飯盛山の白虎隊士の墓参りに訪れた際、荒廃ぶりに嘆き、当時の会津出身で合併白虎隊だった東京大学総長山川健次郎にはたらきかけ、5221名の勤労奉仕団を結成し根津氏、会津で半分ずつ資金を捻出し大正15年5月28日、白虎隊広場と参道を整備完成しました。根津氏は、教育と会津に思い入れの強かったことから、旧武蔵高等学校(現武蔵大学)を創設し初代学長を務め、二代目学長に山川健次郎を招きいれました。 東武鉄道と会津の関係は、創始者である根津嘉一郎の時代から並々ならぬ思いで連綿と繋がっています。
■ 東武グループのエリア戦略
① 始発の場所である東武グループの敷地に拠点となるスカイツリー「東京ソラマチ」を整備。
② 新宿、日光、鬼怒川温泉間のJR東日本相互乗り入れ。
③ 平成29年7月から12.5km(下今市、鬼怒川温泉間)をSL運行予定。SLの場合、火を使うことから車庫は既存庫を活用できなく久喜市に南栗橋検修庫を新設。転車台は始発の下今市駅と終着の鬼怒川駅に設置。見せ場として下今市駅全面改修。SLが方向転換する姿が身近に見ることのできる場所に。
④ 国内最古のリゾートホテルを直営。国登録有形文化財に指定されている日光金谷ホテルと中禅寺金谷ホテルを買収。沿線の日光地区で、SLの復活や、中禅寺湖の遊覧など地域の魅力を高めようと、金谷ホテルと相乗効果を引き出します。
⑤ 2020年夏には「ザ・リッツ・カールトン日光」が日光国立公園内に出店。国際観光地「日光」を取り戻します。建築設計は、喜多方のまちづくりにおいてもお世話になっている株式会社日建設計。代表取締役社長の亀井忠夫氏が「建設地は素晴らしい立地であり、中禅寺湖の静かな水面、西の白根山、北には男体山を望み、どの季節に訪れても素晴らしいこの環境を最大限に活かして、最高の体験をゲストの皆さまに提供することが、設計者の使命と考えています」という意気込み。
会津若松まで特急を乗り入れさせるには、政治の力が大きく関係することから、会津広域観光推進議員連盟としても最大限、協力できる体制を構築していきます。