ユネスコスクール認定校へ授業参観
今、求められる個が育つ追究型教育で全国から多くの先生方が視察研修に来られる富山市立堀川小学校に授業参観してきました。
今年で140周年を迎えた富山市立堀川小学校、昭和22年天皇陛下もおいでになっています。先月は喜多方第一小学校の先生方も視察研修に来られました。富山市の教育研修校に指定されており、大正4年から教育研究を続け5月30日には85回目の教育研究実践発表会が行われました。
この小学校入った瞬間、いたるところに「何のために」というようなメッセージが書いてありました。なぜか?!教育目標が「自主創造」だからです。そこには、4つの取り組みがありました。
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1.よりよいくらしをつくる朝活動
2.くらしのたしかめ
3.授業
4.自主活動
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▲朝活は生徒自らがよりよいくらしをするために
校内をきれいにする活動で自発行動です。
1.よりよいくらしをつくる朝活動
登校して自分なりのトレーニングを行った後、学校の綺麗にしたいところを自主的に綺麗にする取り組みです。
縦割り班などで割り当てられた場所を清掃するのと違い、児童は自ら進んで自発的に綺麗にするようになり、授業や学力以外でも個々人の役割を尊重できるようになるそうです。
ex 寒い日でも池掃除をするA君
→ A君が掃除してくれるから鯉も元気に泳いで綺麗な池を見せられるんだ。
綺麗にしたい場所に偏りが生じた場合、その場所だけ汚くなるので児童同士働きかけをして綺麗にするという自発行動が促されます。
▲清掃ではなく自ら綺麗なくらしをつくっていく朝活
綺麗にしたい場所に偏りがでまが
掃除をしなく汚くなったところは気づいた生徒が
働きかけて綺麗にしていきます。
2.くらしのたしかめ
朝活動が終わった後、フリートークの時間が20分あります。
「話したい児童の話を聞く」
目的は、心の背景を感じ合う時間を設けるため。
ex 昨日、数年ぶりに父にディズニーランドへ連れて行ってもらいました。
→ 実は、いつも出張ばかりでどこにも連れて行ってもらってない多忙な父に。という背景に、私の家もお父さん忙しいの。という合いの手で話が深まっていき共感を得たりするそうです。
3.授業(追究学習)
まず、1段階目に授業テーマの自分の好きな部分を徹底的に調べます。
その際、先生の役割は、調べるための資料などの調達方法を教えることです。
クラスに30人いたらテーマに沿った30通りの学習内容が挙げられてきます。
そこで、2段階目に集団過程を取り入れ一人ひとりが調べたものを発表しあうことで先生が押し付ける学習ではなく、児童個々人が育ちながら自ら学習していくそうです。
4.自主活動
朝のトレーニングなどで、10傑→ベスト10を掲示。
競い合い高め合う。
以外と普通のことですが、今の小学校でランキングせずに、お手手繋いでゴールイン!という学校もあるようです。やはり、競い合い高め合うことは大事だと思います。
最後に、2泊3日の立山登山
ここでは、物事を達成するためには準備が大切だということを学びます。
立山登山を控えた6年生は、非常階段を重りを入れたランドセルを担いで昇り降りしたり、走り込みをしたりするそうです。
喜多方でも立志元服の15歳には飯豊山に登って大人の仲間入りだという風習もありました。
この堀川小学校、子どもたちが大変落ち着いて、何のために今何をしなくてはならないか。やらなければならないのなら本氣で臨むという姿勢が感じられる素晴らしい学校でした。