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2018/08/09

第1回時代の転換期喜多方の使命は


第26期 會津聖賢塾 立志セミナー
第一回 「文明法則史学」平成30年6月20日
~東西文明の交代期における會津北方の使命〜

主催 會津聖賢塾 代表 江花圭司

講師 林 英 臣    

1.世界には自分勝手な国が多いが、どうしたら本当の平和がやってくるのか
このままだと人類は亡びてしまうかも知れない
~科学技術に人の心が追い付かない
 「力の原理」+「金の原理」を超える「文明の原理」がある!
 三つの原理で世界が動いている。

【講義内容】
力の原理:軍事力
 力で押し通して戦争になってしまうと双方が痛手を被る。仮にアメリカと中国が戦争になったらどちらの経済も崩壊しかねない。中東等では軍事力を使っているがもう使えない状態。ただし、軍事力は脅しには効果的。実際に使ったら問題だが、持っているということが脅しに有効。力の原理の現状である。
 もう戦争をやってはいけない時代だから軍備はいらない。という考え方もあるが非常に短絡的である。脅しには使える。逆に軍備を持っていなければ脅されてしまう。使ってはならないが、外交上極めて有効であることを良く知っているのが金正恩。

金の原理:経済力
 ずっと右肩上がりで膨張し続ける必要がある経済が限界に達している。中国は毎年6%の経済成長を遂げてきた。しかし、その経済成長を維持しなければ、自国を維持することができない。現状を例えるとハムスターが滑車の中で回している状態、回しきれなくなり、それを辞めると飛び出るしかない。中国は更に成長しなければならない。そのためにはどうしたら良いか、それは世界を相手にすれば良いと考えた。資金を集めるためにAIIBを設立し資金調達し、一帯一路構想(新しいシルクロード構想)で他国の要所に資金を貸与していく、そこで返済ができない国からは、そこの要所をもらっていく。かつての帝国主義と同じ。
 このように、世界経済が限界に達している。本当は年輪のように成長していかねばならない。一気に膨張し、休みなく成長するということは、自然界の原理に反することを無理に進めようとしている。
 結局、中国経済の成長に依存してしまっている。

文明の原理で、力の原理と金の原理を覆い包む
 私たちは、力の原理、金の原理に翻弄され、行き場を失っているところから脱出して、もう一つ文明の原理を加えて、文明がこれからどの様に転換しようとしているのか、力の原理も金の原理も包んでしまうような文明の原理を受け止めて、日本は、そこからどうするか。各地方はどうあったら良いのか。更に福島は、会津は喜多方はというように、まずは自分にできることから、どうやって日本を変え世界を救うことができるかに対して取り組んで行っていただきたい。どうか固定概念を外して、地方にいたら地方のことだけ、それが安定期だったら良いのですが、今は転換期です。地方から世界を変える。喜多方から人類を救う。それをやれる時代、やるべき時代、意識を持った人がでれば変わる。
 そこで、今26期のテーマに瓜生岩子刀自、蓮沼門三翁が入っているが、そこには共通した座標軸がある。全体を見る時に縦横が明らかになって、今自分がどこにいて、全体がどうなっているのか。全体の中の自分はどこに位置しているのか。これを掴むためのモノサシが座標軸。これがあれば、福島から会津、喜多方からどのように日本を変え、世界を救うことができるかが自ずと見えてくる。
 瓜生岩子さんなら、東京に出て、東京の指導者と渡り合って、日本中の子どもたちを救おうとした。蓮沼門三先生も日本中の青年を変えた。意識の置きところと座標軸が肝心。ぜひ皆さんと一緒にやっていきたい。

2.世界平和のためには、世界人類を一つに包んでしまう「大歴史学」が欲しい
今までは部分の学問が多かった→これからは全体をとらえる学問が必要

【講義内容】
「大歴史学」が「座標軸」であります。世界全体が乗っかる座標軸が欲しい。いままでは、部分観の学問が多かった、これからは、全体を捉える学問が必要。特に明治以降、あらゆる学問が部分化していった。総合というものが乏しい。これから話す「文明法則史学」は総合歴史学なのです。

3.「文明法則史学」とは
 世界文明は二つのグループに分かれ、交互に繁栄する(二重ラセン)
東西文明の交代は800年毎(文明交代期は約100年間)
 今度の交代期は21世紀の今! その“暴風域”は2025年~2050年頃

【講義内容】
研究の結果、世界文明は二つの文明に分かれていた。
1.東のグループであり、属しているのが中国、インド、西アジア(イラン・イラク:チグリスユーフラテス川流域)までが東のグループ。
2.西のグループが、ナイル川流域(古代エジプト)ヨーロッパ、今日のアメリカが西のグループ。
 これで、地球が二つに分けられる。文明の東半球、西半球。そして、昼と夜が逆のように交互に繁栄します。二重ラセンになる。その東と西の文明を波で書いていくと800年毎に入れ替わる。東西文明の交代期は、800年毎にやってくる。文明交代期は約100年続きます。2〜3年では終わらない。よって、800年の中の100年間は文明交代期。交代する時期が、一番変動が激しくなる。問題は、今度の交代期がいつかというと、21世紀の今なのです。その暴風域は、約100年続く文明交代期の中の最も激しく変化するのは、予測では、2025年から2050年頃である。つまり、間もなくということである。間もなく一番嵐が激しくなる。
 可能な限り平和で混乱なく新しい文明に移行してほしいと思っていたが、本格的混乱はまだ先で、交通網や情報インフラの発展により、東西文明の違いが無くなってきたのではないかと言う方々もでてきた。しかし、26期目の会津の立志セミナー、その時から文明論を話してきた。現在どうだろう。その通りになってきている。例えば、アメリカの力の衰退。よもや中国がこんなにも力をつけるとは思っていなかった。ヨーロッパがこんなに混乱し、中東、北アフリカから民族移動が起こった。文明法則史学という座標軸の正確さは、予言モノやサンプル数の少ない統計や周期論と比べものにならなく、文明論の師匠である村山節先生は、文明法則史学を軽んずるのは危険であり正確だから、これを元にして日本、世界を考えていく必要がある。指導者は必ず学んでおかなければならない文明論である。と言っている。

4.文明の波を発見したのは村山節先生(1911~2002)91歳
 11歳で全身結核、20歳頃鎌倉へ

5.昭和13年(1938)の秋「歴史は直線の分析より始まる」
 10メートルの巨大年表をつくる→文明サイクル(CC)の発見

【講義内容】
 当時は、天才の研究が流行っており遺伝的要素が大きい。しかし、天才は、ある時期、ある場所に群れをなして出現することがわかった。日本でも戦国乱世に武田信玄、上杉謙信、信長、家康、毛利など天才武将が現れた。幕末維新期も各地に志士と呼ばれる天才が現れた。特に乱世になると政治分野に現れてくる。「ある時期、ある場所に、群れをなして現れる」という三つの要素が天才発生の要素。これらの天才の研究をしていて「歴史は直線の分析より始まる」というインスピレーションを受け10メートルの巨大年表をつくり、文明のサイクル800年周期(CCシビリゼーションサイクル)を発見した。

 まずは、古代ギリシャの天才発生の研究から始めた。哲学者のソクラテス、アリストテレスなどは時代の下り坂に出現した。更に調べると、最初は、神話の語り部、叙事詩人や英雄伝のA型が流行る。次に抒情詩人や夢を語るB型が流行る。次に野外演劇や作家のC型が群れをなして現れる。最後に哲学者の群れD型が現れる。(SSソーシャルシステム)
 「古代中国」の政治の下り坂には、孔子、孟子、荀子、老子、草子、韓非、墨子、孫子、呉子、公孫竜子といった哲学者が群れをなして現れていた。古代中国も古代ギリシャと同じパターンがあった。
 「古代ローマ」は、哲学者が発生するD型の時にキリスト教が大流行した。キリスト教も最初のうちは弾圧に会いそうになっていた。(藤樹学も当初弾圧に会いそうになった)
 エリザベス一世時代、革命前のフランスを調べたら、ブルボン朝の政治の下り坂に啓蒙思想家リドロ、グランデール、ルソー、モンテスキューのような思想家が出現。
 村山先生は10mのロールペーパーに1cm10年の目盛りの1万年分の年表を作成しました。年表上部が(東)アジア、下部が(西)ヨーロッパ、真ん中を中央アジアというように地域を分けて出来事、事件、人物、国家、文明等を克明に記載していきました。「石器時代でお茶を飲み、現代で煙草をふかした。」
 そこで気づいたこと、一つの文明には周期があるようで、一つの文明が終わるとダークエイジになり停滞期となることが見えてきた。どうやら、西の文明と東の文明、大きく二つのグループがあることがわかった。現在まで村山節先生から、林英臣先生、服部匡成先生と研究が継続されています。その中で一度も文明論を根本から否定批判されることはない。だから、頭ごなしに信じてほしいというものではなく。長い時間と手間を要した統計学的な綜合学問が文明法則史学であるからです。

資料カラーの年表を参考にしてください。
文明転換期がBC1200、BC400、AD400、AD1200
1975年〜2075年ぐらいまでが今回の大転換期。
 西洋文明の栄枯盛衰を説明すると、エーゲ海文明BC2000〜1200(800年間栄えた)西に栄え、以降西の文明(クレタ、ミケーネ、トロイ、ヒッタイト、エジプト等)はことごとく滅び、暗黒時代を迎えた。
 次にギリシャからローマにかけて文明が栄え「全ての道はローマに通じる」というギリシャ・ローマ文明下に置かれました。しかし、ゲルマン民族の大移動により崩壊し、ヨーロッパ文明の活力が著しく停滞し通商、学問、芸術が衰え、自給自足的荘園、閉じた時代となった。
 その後、ヨーロッパにはボローニャ大学、サレルノ大学、パリ大学、オクスフォード大学、ケンブリッジ大学、大学が設立される元となったのが十字軍の遠征であり、その学問がもととなりルネッサンスが起きました。活力が起き、大航海時代になり、コロンブスやマゼラン、バスコ・ダ・ガマ等が世界へ打って出た。後に産業革命が起き、ヨーロッパからソ連まで栄えていったが21世紀になり、その文明が限界を迎えてきた。

 次に東洋文明の栄枯盛衰を説明すると、チグリスユーフラテス川流域に起こりナイル川流域まで支配した世界帝国アッシリア、アケメネス朝ペルシャ。チグリスユーフラテス川流域は東の文明、ナイル川流域は西の文明、両方の川をまたいだ時に世界帝国と呼ばれることになる。
 アジアは中世期、すっかりギリシャ・ローマ文明に組み込まれ敷かれることとなります。その後、5世紀〜13世紀のアジア文明では、ササン朝ペルシャが起きてくる。その後を継ぐのがイスラム帝国。この時、世界最高の都市が人口200万人イラクの都市マクダードだった。それに続くのが中国の長安で100万人、わが国の平城京も人口20万人ですが、国際イベントとして東大寺の開眼供養が行われ、司会等スタッフは、ほとんどが外国人であった。
 しかし、チンギスハンの移動により滅ぼされ、アジアは没落時代となった。インドはイスラムに占領され、民(中国)は北からも南からも責め立てられる政治的に弱い王朝であり没落、清は漢民族を征服した満州族の征服王朝であった。やがて、列強の植民地となった。現在の中国は、アメリカに取って代わる超大国となろうとしている。その超大国によって、世界が安定するかと言うと、むしろ、チンギスハンやゲルマン民族の大移動のように、旧文明にトドメを指す勢力となりかねない。中国共産党政権がこのまま膨張を続けて、旧文明にトドメを指す可能性が高い。(覇権国アメリカに)。その時、わが国は、日本史始まって以来の存亡の危機となる可能性が高い。(日本はアメリカに頼りすぎているため)

6.文明はバトンタッチをする ~ その仲立ちをするのが日本の役割

【講義内容】
 アケメデス朝ペルシャがつくったソフトを、古代ギリシャが受け継ぎローマへ行き、ローマが育てた学術情報の95%は東に伝わって、5%はイスラムで開花した。イスラムで栄えたものが十字軍を通じて、再度ヨーロッパへ逆輸入された。それを元にルネッサンスとなり、今回のヨーロッパ文明が世界を覆ってきた。今回のヨーロッパ文明を、今度はアジアが受け継いで、東西共生文明となっていくであろう。せっかくつくられたヨーロッパ文明の良いものを、東洋の精神で受け継いでいく。これで共生文明となっていく。
 それをやるのが日本の役割でなければならない。是非、そういうことを、この会津盆地で世界に先駆けてやれないものか!やれるとしたら何なのか?世界の指導者が会津盆地を目指して、留学にやってくる。視察にやってくる。そういうふるさとを皆さんの手によってつくっていただきたい。

7.日本史にみる盛衰波動~政治・経済・文化の一山(ひとやま)=SS
 古墳時代(大和朝廷)SS、奈良平安SS、鎌倉室町SS
 織豊徳川SS、近代日本SS
 明治は上昇期、大正は爛熟期、昭和に入って戦前は下降期
 戦後にも一山あり

【講義内容】
 SS:ソーシャルシステム(小さな波)
 古墳時代(大和朝廷)SS
  崇神天皇が派遣した四道将軍が会津に来て地名の由来になった非常に古い歴史がある。
 奈良平安SS(律令国家のSS)
 鎌倉室町SS(足利・北条がなんとか全国をまとめた武家政権)
 織豊徳川SS(圧倒的に強い徳川が日本をまとめた一強多弱型政権)
 近代日本SS(明治は上昇期、大正は爛熟期、昭和に入って戦前は下降期)
 新日本SS(現在、私達が立っている今)

 800年800年ワンサイクル1600年、元の旧文明が滅びた後は、クールダウンして休む、休める時が、冬ごもりである。準備が春、どんどん伸びていく夏、そして収穫の秋が実りとともに結実してワンサイクルが終わる。通常は春夏秋冬ですが、自然界の流れでいうとクールダウン→準備→急成長→収穫で、冬春夏秋のワンサイクルとなります。それぞれの季節を受け持つSSが典型的に出てくると、冬の時代の武力だけの暗いSS、準備を行う春のSS、急速に伸びてゆく夏のSS、最高文明が起こり収穫へと向かう秋のSSというパターンとなっていく。
 わが国の場合、一番古い上古のSSは夏、奈良平安のSSは秋で非常に文化的に栄えたSSだった。鎌倉室町のSSはクールダウンの冬で戦国乱世を経て、徳川近代のSSは準備の春、これから私たちが作っていくSSは、急成長する夏の新日本SS、かつての古代ギリシャに匹敵するような次々に天才が出てくるという非常に想像力が高いSSを作っていくことになっていく。
 これから日本は、本格的な夏のSSをつくっていかなければならない。

 

新日本SS

新日本SS

 

※ 資料参照(明治以降の流れを見るとどうなるか)
 左の山が、明治・大正・昭和、敗戦で終わった近代日本の山
 右の山が、戦後復興があり、バブル経済の頃に頂点があり、その後平成不況
 失われた10年が20年以上となっている戦後の山。
戦前がSSであったことが文化のパターンからしても確認できる。戦後は、実質アメリカ占領下に置かれている、戦勝国の占領下に置かれたままでSSが育つということはありえません。大国の占領下に置かれた状態でSSをつくるということは、世界的に見ても存在が極めて難しいことで、ありえないこと。戦後は復興の上り坂はあったけれども、戦後復興の閉塞、今やっと危機の心理に入った。2010年ぐらいには底を打って10年位は危機の心理が世を覆って2020年代に入ったら復活の心理が起こらないと、日本はこのままのアメリカ占領下の状態が終わった後、中国に占領される。やがて亡国と化す。
 そのような運命が迫っている。そうならないように、そうさせないように攻めたらリスクの大きい国、占領しづらい国、むしろ外交で交流するのが一番利が大きい国。そう思わせるような新しい日本を創っていこう。それは、かつて、大化の改新を起こした時のように、信長が上洛した時のように、明治維新が起こった時のような新政府の誕生。単なる政権交代程度のようなものではなく、これから国家150年の計を立てるというくらいの壮大なビジョンのもとに150年は伸びていく新しい日本の誕生点を起こしていかなければならない。それには、地方が蘇らなければならない。何卒、会津地方がその先頭に立っていただきたい。会津が立ち上がってほしい。これが今期26年目の第一回目にあたって皆さんに訴えたい林英臣からのお願いです。

 日本には、今まで、5個のSSがあった、戦後も山があったがこれはSSには加えにくい。明治以降を診ると、明治は上昇期、大正は爛熟期、昭和戦前は下降期、昭和戦後にもひと山あったがほぼアメリカ占領下のためSSではない。
 CC:シビリゼーション・サイクル ワンサイクルが1600年で800年毎に入れ替わる。
 SS:ソーシャルシステム 平均300年で冬春夏秋の寿命。台数の法則のように長い社会システムほど安定している。
 人間の努力が反映されるのがSSで、立派な国家をつくれば立派なSSになる。国家が成長したもの、主権が政治力となり経済力に成長し文化も沸き起こり、国民心理が活発化する。気象にたとえられる、低気圧はいつでもあるが、その中で台風やハリケーンになる。求心力という条件がそうさせる。日本は古墳時代からSSをつくってきた。中国も朝鮮も南北一緒の時はSSをつくってきた。ヨーロッパはたくさんつくってきた。アメリカも1776年の独立から一度つくり現在、地球に残っているSSはアメリカのみ。その寿命が早ければ5年ぐらい遅くとも10年。トランプ大統領の就任でアメリカSSの死亡点は早まった。日本の政治は急いで新たな日本を興す方向に向かっていかなければならない。
人間の努力がSSとなる。その人間がいい国家、良いSSをつくり、そのSSがCCに参加する。いきなり人間がCCに参加するのではなくSSを通してCCに参加する。CCはやがて宇宙へ向かう。なぜならば、これから東西文明が共生し合い助け合う良い文明サイクルを起こせるようになっていけば、地球という星から、まさに蓮沼門三先生等が求めていた敬愛の心が発せられる。地球から宇宙に向かって愛の心、敬う心が発せられていく。そこに人類の進化が存在することになる。会津からやることのできることを皆さん受け止めていただきたいのです。会津だからやれる。
私は、それを信じて会津で26年講義しています。
これが文明論の成り立ちとなります。

8.明治維新以来150年間溜まった「5つの歪み」がある
1「欧米中心主義という歪み」→欧米を崇拝し、東洋・日本を卑下する
  「共生文明の創造」~東西文明、人と自然、物と心
2「欲望民主主義という歪み」→人民は王様君主、横並びの責任者不在国家へ
  「高徳国家の建設」~お陰様、お互い様、利他大乗
3「膨張資本主義という歪み」→お金が全て、無限成長の呪縛にはまる
  「公益経済の確立」~天本・地本・人本
4「東京一極集中という歪み」→地方の優秀な人財はひたすら東京へ
   政都と皇都、水系などを基本とする道州制
5「部分対立思想という歪み」→部分しか見ない、社会を対立闘争観で見る
   全体観、中心・陰陽・循環、「綜學」(綜合學問)
※国是三綱領~「共生文明の創造」「高徳国家の建設」「公益経済の確立」

【講義内容】
明治維新以来150年たまった5つの歪みがある。
1.欧米中心主義という歪み
明治維新以来ひたすらヨーロッパ、戦後アメリカナイズされ150年が経ちました。この欧米中心主義から共生文明、欧米の良いところを取り入れ、東洋の精神で活かし直そうとするのが共生文明の創造。人と自然、物と心が共生する社会へ。

2.欲望民主主義という歪み
デモクラシーという民主主義や個人主義が盛んになった、俺が俺が私が私が、間違った歪んだ個人主義が広がった。もう一度、日本は徳の高い国家を取り戻そう。それが高徳国家の建設。お互い様、利他、大乗の心。ひとさまのために何か仕事をさせていただく。利他大乗精神。

3.膨張資本主義という歪み
無限成長の呪縛を払い、「近江商人三方良し」の精神で公益経済の確立を図っていく。
天本主義、地本主義、人本主義の「三方」を良くする主義(売り手、買い手、世間良し)
・天本主義は、天地自然の原理に従った経済活動であるべき。年輪経営も含まれる。年輪を刻みながらだんだん伸びていく。(自然環境に良いこと)
・地本主義は、地域が蘇らなかったらおかしい。自動車道路が整備され、関東の大資本がどんどん入ってきた。それによって会津盆地の地域経済がガラッと変わってしまい、魚市場が閉鎖され、菓子問屋が潰れる。儲かるかどうか、そこしか見ていない。儲からなくなったら、さっと、いなくなってしまう。というようなことをやりすぎたし、今もやっている。その結果、人も地域も犠牲になった。(地域社会に良いこと)
・人本主義は、人のつながりをきちんと作り、それを維持していくことを大切と考える原理」ちなみに、資本主義は、これと比べると、カネのつながりをきちんと作ることを重んじる原理。(売り手買い手に良いこと)
 経営者の中には心療内科に通っている人が数多い。経営幹部も本当に疲れ切っている。その歪みが、社員に行くか、家族に行くか、または、地域社会が疲弊するか、お客様が騙されるか、環境が悪くなるか、どこかにしわ寄せが行き、ひたすら儲けないと、ひたすら成長しないと、会社が維持できない。とうとう行き詰まっている。
 近年の徹底的な金融緩和においても、地方の銀行は、元来のお金を貸して、利息で収入を得るという仕組みが崩壊してしまいそうで、銀行もボロボロになっている。よって、地方で頑張っている事業者、経営者を資金的にバックアップして行くことが仕組みとしてできなくなってきている。だから、後を継がせたくない。子どもも継ぎたくないと言っている。実は、利益は上がっているのに継ぎたくない。継がせたくない。早く辞めたい。
 会社が保有していた不動産にビルを建て賃貸料で暮らして行くのが一番楽。事業にかける夢や会社にかける夢や希望などは全くない。こんなことやってきたから、日本中ダメになるのは当たり前です。少子化になるのも当たり前。それを組み替えるための新しい仕組みをつくっていく。
それが福島から。震災原発事故で痛手を負った福島だからできる。
 歴史が日本の心として蓄積している会津だからこそやらなければならないことがある。私は何としてでもそこを訴えたいわけです。

4.東京一極集中という歪み
 東京は、事務方の首都、政都だ。京都中心とする関西圏に、皇都を移して大事なお客様のみ、東京で会議が終わったら京都へおいでいただき、おもてなしをする。世界の指導者は、早く京都で、おもてなしを受けたい。まだ、もてなしを受けてないのであれば、まだ自分は未熟である。と思われるくらい、我々、日本国民は高い誇りを持っても良いのではないかと考える。
 このように分都をやることが、将来の地方再生の契機になると考えている。水系などを基本とする道州制は、空回りをしてしまって、道州の区割りばかりが先走り、東京一極集中を助長させるものだとの意見もあり、前には進んでいない。
 これは、もう一度、文化や歴史、地理的要素、水系でだいたい方言がまとまってきたことなどを考えて根本的に見直すべきである。
 例えば、四国中国地方でまとめるよりも、瀬戸内海で瀬戸内海州にするとか、島根、鳥取で南日本海州など歴史、文化、伝統、言語、水系などを元に見直すべき。しかし、それは大枠であり、その中にかつての藩や国という単位を基礎自治体ということでまとめていく必要がある。もう一度、日本のカタチを組み直していくことが時代の要請である。
 あまりにも県にすがっているから、どの県にも空港をつくれ、海があればどの県に港をつくれと。広域で考えていないから、ハブ空港のようなものがつくりにくい。だから、世界から遅れてくる。
 このような閉塞的で、県という単位が広域行政では、狭くなっている。それすら変えようとしない。ふるさと意識は、県には乏しい。静岡と浜松では、同じ県民意識は薄く、伊豆においては関東を向いている。150年経っているのに静岡県民という意識はゼロに等しい、遠州、駿河、伊豆の三地域であればアイデンティティ誇りがある。かつて江戸時代の区割りを、もう一度、国のあり方、地域のあり方として考えるべき時にきている。しかし、中々それに先駆けて、課題があったり、様々な問題があったりして、国会も目の前の問題に追われているのが現状。どうしても長期的なビジョンという議論に中々入っていかないし、入っていけない。それを、国民世論、国民運動的に盛り上げて積極的に国家150年の計をとことん国会で議論できる、うねりをふるさとから巻き起こさなければならない。そして、それをやる人を選ばなければならない。国家150年の計をやっていける人材を国に送り込むことが使命。
このことが、最大の大義である。

5.部分対立思想と歪み
全体をまとめる中心があり陰陽が循環する綜學。
 明治以来、部分観、シンプルロケーションに基づいた学問があらゆる領域に入り込んでしまった。もう一度、部分観から東洋の全体観に見直しをかける。つまり、部分もわかるし、全体もわかる。全体が見えているからこそ、部分をつかんでいる。そういう元来の日本人の見方に戻していかなければならない。
これからの社会における国是三綱領について
1.共生文明の創造
2.高徳国家の建設
3.公益経済の確立
現在までの20から30年かけて、これから150年かけてやっていくことかを集約し、たどり着いたものが国是三綱領である。

9.日本は、これからどうなるか? 間もなく新しい社会秩序が誕生する!
 大化改新→律令体制、鎌倉幕府誕生→武家政権
 信長上洛→天下統一、明治維新→近代日本
2020年代に新しい日本の社会秩序(新日本SS)が誕生(日本改新)し「新日本創成」へ。150年間の歪みを正すには、同じ年数の150年が必要となる。
2020~2100年の間に、新しい社会秩序の骨格が形成される。新日本憲法、分都と地方分権(藩とクニ)、新・班田収授、内需公益経済栄えて人口増へ転換。
2100~2170年の間に、日本国の文明システムと、日本人の哲学思想が世界中に広まる。

今こそ會津藤樹学を受け継ぎ、先人に続いて日本精神を向上させ、さらに世界人類を救おう!

【講義内容】
 大化の改新で律令体制ができ、鎌倉幕府の誕生で武家政権ができ、信長上洛で天下統一が進み、明治維新で近代日本が起こった。
2020年代に新しい日本の社会秩序が誕生。これが日本改新だ。そこから新日本創世へ向かわせたい。
 明治維新以来150年間の歪みを正すには、おそらく同じ年数の150年が必要となるだろう。150年を二つに分けると、2020年あたりから2100年ぐらいあたりで、新しい日本秩序の骨格が形成されるだろう。数世代かけて新しい日本の骨格を創ろう。(SSの寿命が約300年長いほど安定している)
 その中には新しい憲法や分都や地方分権、藩と国と新班田収授は、今、土地が余っている空き家が増えている。これを逆手に取って、かつて律令国家をつくった時に班田を貸し与えていたように、やる気のある若者にドンドン貸し与えていく。それを契機に、家庭が持てて、子どもが生み育てられる環境を作り直していくべきである。
 現在、かなり多くの若者が、今までの暮らしを離れたい、もう車はいらない、物は持たない
お金の多いか少ないかで、人を計ることは愚かなことだ。価値観が今、相当に変わってきている。
その価値観が変わった若者を一番受け入れやすい一つが間違いなく会津であろう。

 そして、内需を高めるための公益経済、日本列島を150年かけて日本庭園のように立派に変えていく。
会津盆地で見える美しい自然の多くが、田んぼですから人工です。
新幹線で見える雑然とした景色をこうあるべきだという理想に向かって、150年かけて切り替えていく建て直す時には、こうして行きましょうと全国的にやっていく100年150年経った時に、今の建物は、無くなるか切り替わるか、大改修しなければ無くなっていくわけだから、作り変えるたびに日本のコンセプトを持った景観として立派にしていく。
 このように新しい日本の創生を全国的に行っていくべきだ。これを進めること自体が内需喚起にも繋がる。
 中国はAIIBでお金を集めて、一帯一路構想で開発して右肩上がりを維持していますが、膨張資本主義からすると古いやり方である。
 わが国は、徹底的に公益経済を進め、日本型内需をつくっていこうという構想を掲げさせていただいている。
 2100年から2170年の間に、これから150年かけて伸びていく、後半には、日本国の文明システムと日本人の哲学思想が世界中に広がる。

その時、おそらく会津盆地から、新藤樹学の学徒が世界人類を救うために、国際的な活躍をしていく。
瓜生岩子刀自や蓮沼門三先生、塩川駒形出身の国務大臣林平馬先生のような行動家、思想家がドンドン出て世界を救っていく。
今こそ会津藤樹学を受け継ぎ、先人続いて日本精神を向上させ、世界人類を救おう。

5回連続講義の第1回目の講義を終了いたします。誠にご清聴ありがとうございました。

次回は、中江藤樹の生き方と思想について話します。

 文献の中にはこうあります。奥州の北方の同志たちは、こをたいて藤樹自筆の木版刷り、こうきょたいじょうかんのうへんをはいしてから、翁問答、かがみうさなどを教書に清座という学習会を行った。それが江戸末期に至るまで連綿として続けられ、その道統が伝えられた。
 特筆すべき歴史であるとともにその威風は低健な態度で人と接する喜多方市民の中に今尚見ることができる。

講義録文字起こし
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ご連絡いただけましたら幸いです。
【お問合せ窓口】
http://ebanakeiji.velostyle.net/contact/

              平成30年8月1日

              會津聖賢塾 江花圭司

☆會津聖賢塾立志セミナー

第26期・第2回

日時:8月29日(水)午後6時半~9時

主催:會津聖賢塾

(代表・江花圭司さん、林塾7期生、喜多方市議会議員)

講義内容:

「会津人を奮い立たせた中江藤樹の思想と『翁問答』」

会場:大和川酒造 良志久庵

参加費:各回2000円

連絡先:090・7323・3314(江花さん)

【お申込み】

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